ワームの付け方についてのページです。
バス釣りやアジング、チニングなどに必須のワームを使った仕掛けは、刺し方ひとつ間違えるとワームの持つ本来のアクションが損なわれたりするため上手な付け方の習得はとても大事です。
ワームを素早くきれいに刺す付け方を実際にやってみた写真図解で覚えてもらいやすいように解説します。
後半で付けにくい小さいワームや、根掛かりを予防するワームの付け方もお伝えします。
ワームに使うフックの種類
ワームの付け方について解説する前に、ワームを付けて使うタイプの基本的なフックの種類について触れていきます。
バス釣りをはじめアジング、チヌゲームなどで多用されているフックです。
マス針
名前の表す通り、マス釣りに使う針です。一般的なセイゴ針と比べると、ゲイブ幅が広く大きく口を開けて吸い込むブラックバスを掛けやすくなっており、バス釣りでも多用されています。
口の堅い真鯛(チヌ)ようの針と比べると軸が細めなことから身切れを防ぐこともできます
ちょん掛けでノーシンカーやダウンショットリグ、ネコリグなどに必ずいるものです。針の根元にラインを結ぶアイが付いている「カン付」が用いられます。
僕のおすすめは錆びにくいフッ素加工の施してある太軸のこれ↓
デコイ ショットリグ ワーム10
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オフセットフック
オフセットフックはラインと結ぶアイとシャンクの間が曲がりくねらせて(ここをクランクと呼ぶ)、そうすることでフックポントとラインアイの位置がほぼ水平になることで、高い根掛かり回避能力を発揮します。
そのためバス釣りで濃いカバーの中を通したり、岩礁を果敢に攻めるロックフィッシュやチニングによく用いられます。
僕の長年愛用オフセットフックがこちら、ソルトライトゲームもずっとこれ1種類で通してますww
デコイ Kg HOOK キロフックワーム
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ジグヘッド
錘(シンカー)とフックが一体になったタイプのことです。ワームを付けて使うことを目的としたものです。
アジングやメバリングではなくてはならないアイテムであり、ヒラメ釣りやシーバス、バス釣りでも活用されています。
釣れる魚はけっこうなんでも釣れる印象で、昨今ではこのジグヘッドにエビやイソメなど活き餌を使用した
僕のバス釣りのお気に入りジグヘッドがこちら↓
デコイ VJ-76 マジックヘッド
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スモラバやスイムジグ
上記のジグヘッドと同じくシンカーとフックが一体になったものにラバー製のスカートが付いているフックです。
このスカートが水中でヒラヒラト動くことでアピール性を増したものになっています。バス釣りで用いるほか現在ではチニング専用と市販されているジグヘッドの多くがこのタイプになっています。
ウィード(水草や藻)の中でもすり抜けられるようにガードが付いているものもありワームを付ける際に少しだけコツが入ります。
レイドジャパン エグダマ タイプ極 (スモラバ)
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バス釣りワームの付け方
ここからはワームとこれらの主な種類のフックを使って実際に付け方の説明をしていきます。
ちょん掛け、ワッキーの付け方
エサ釣りで虫系の生エサをつけるときなどと同じく、マス針などを使いをちょんッと引っ掛けて使う付け方です。
バス釣りではストレートワームやシャッドテールなどをちょん掛けにしてノーシンカーやダウンショット、ワッキーリグに用います。
ワッキーリグの場合、ミミズ型のストレートワームの中央に針をちょんッと横刺しにして通すだけ。
ネコリグのワームの付け方
そこら中に居るブラックバスが「根こそぎ釣れる」という意味からネコリグと呼ばれるようになったものです。
ストレートワームの下部にネイルシンカーを刺し込んで、センターにワームの下になる方から刺していきフックポイントが上向きになるよう縦にマス針を付けます。
これを縦刺しといいますが、ワッキーと同じ横刺しにする場合もあります。僕の場合はネコリグは縦さしの方がいいと思っているのでこちらの付け方をおすすめします。
ジグヘッドのワームの付け方
予めワームに対して通した時にフックの針先が出る位置を確かめておきます。
先の真ん中に針を刺し込みます。このとき真ん中に通せるようにしないと、ジグヘッドのシンカーの位置がワームに対して均等にならなくなりアクションがおかしくなってしまうこともあるので、この最初が肝心です。
そうしたらワーム自体の柔らかさを使いワームを曲げてフックのシャンクが真っすぐにワームの中心を通るように↓
先に予め決めておいた位置まで通していきます。針先を出します。
このときもシャンクがせっかく真っすぐ中心を通していてもこの時に少しでも左右に曲がって針先を出してしまうとワームがねじれてしまうのでここもしっかり落ち着いてやりましょう。
ジグヘッドの失敗例2つ
ジグヘッドにワームを付けたときの失敗例として初心者の頃に起きやすいNGな付け方はフックを出す位置を誤ることです。
上の写真のように手前で針先を出してしまったことでワームがねじれてしまっていたり…
フックのシャンクの長さよりも後ろへ出してしまったことで、これもまた失敗例
またワームの縦のラインに沿ってまっすぐに刺せないで左右(上下に)どちらかに偏っていたり、くねくね刺しているのも当然失敗です。
このようになってしまうとワームが上手く水を受けることができないので、ワームのアクションがおかしくなってしまいますから、気をつけましょう。
オフセットフックのワームの付け方
オフセットフックは他のフックと比べて特殊な部分が多くあり、ワームの付け方の説明をするときにいろんな各部位の呼び名が出てきます。
上の図解を覚えておいてもらえると、このあとの付け方がスムーズにすすめられます。
オフセットフックも刺す前に予めワームとフックを出す位置、クランクの部分の距離感などを掴んでおきます。
ワームとは逆向きになるようにフックを持ち、真ん中に差し込んでいきます。↓
クランクを通す分だけの長さの位置に針先を通し外側へ出します。↓
刺し込んだままの状態で引っ張ってくると、フックが逆になっっている状態になります。↓
そこから180度クルっとフックポイントを上に向けながら引っ張ってきます。↓
そうするとこんな感じに。ここで再度針先を出す位置を確認しておきます。↓
ここまできたらジグヘッドの時と同じ要領でワームの尻尾を持って折り曲げ目安をつけておいた箇所へ刺し込みます↓
ここまで出来上がります。これでほぼ完成。
根掛かりを予防するワームの付け方
次はオフセットフックならではの根掛かりを予防する針先の処理の仕方を次で解説します。
いま、この状態になっていると思います。このときに少しだけフックが向いている方とは逆側に引いて↓
針先をワームの皮一枚くらいに刺し込んで隠します。
こうすることでフックの露出を抑えて根掛かりしにくくすることができます。フッキング率が下がるのでは?と不安に思う人もいると思いますが、アタリを感じた時にアワセを入れてやるとフッキングに持ち込めるのでそこまで気にしなくてもいいと思います。
何か障害物に当たるなどしただけでも針先が出てしまうこともあるので、一投ごとにチェックすることを習慣づけておくといいです。
初心者には簡単なワームキーパー付き
オフセットフックはフックの種類のところで解説したように岩礁帯でロックフィッシュを狙うときや、濃いカバーやウィードの中を通してくるバス釣りの場合に用いると利点も多い反面、
ワームの付け方としては慣れるまできれいにさせなかったり苦手と感じる人もいます。僕も最初の頃はめちゃくちゃ苦手でした💦
そんなときに便利なのがワームキーパー付きのオフセットフックです!!
クローワームや、今回つけ方で用いたようなフラットタイプのワームの場合、このキーパー付きが扱いやすく、僕はノーマルタイプと使い分けをしています。
付け方は簡単で、ねじれも少なくワーム本来のアクションをそのまま生かせます。
ドリルのようになっているキーパーの部分をワームの真ん中にくるようにねじ込んでいきます。
ねじ込んだ状態がこちら。
ノーマルタイプのオフセットフックと同じように、ひっくり返して後ろから針先を通します。
次に…↓
通したら、針先をワームのボディに刺し込んで出来上がり。
カツイチ デコイ 巻刺(マキサス)フック
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スモラバやスイムジグのワームの付け方
スモラバや、バス釣りのスイムジグやチャターなどの時には、上の写真のようにラバースカートを指で束ねてから、ワームをセットします。
写真の場合ガードが固くて倒せませんでしたが、ガード自体が柔らかいものであれば一緒に後方へ指で押さえておきます。
こうしておかないと刺し込む際にスカートを巻き込んでしまい、せっかくヒラヒラアピールするのを損ねてしまうからです。
あとはジグヘッドなどと同じ要領で差し込むだけでOK!
より自然なアクションさせる特殊なワームの付け方
ジグヘッドにしてもオフセットフックにしろ、基本ワームの真ん中に差し込むことが基本ですが、バス釣りのミドストなどのときには、ワームの横から水を受けた時のロールアクションをより際立たせるために
わざとワームの上部へ通して抜く付け方をします。
こうすることでよりワームの持つ自然な動きを引き出しやすくなりアピール力が増すと考えられています。
デコイ プラスマジック VJ-74
ミドスト時におすすめのジグヘッドがこちら↓
ワームのシルエットを損ねにくいチューブキーパーでワームの持つアクションを目一杯引き出してくれる仕様になっっているジグヘッドです。
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アジングなど小さいワームの付け方
アジングやメバリングの際に使う極々小さいワームをセットするときも、ジグヘッドと同じやり方で真っすぐに差し込む、シャンクの長さを考えて針先を出すなど基本的な付け方は同じです。
ワーム自体が小さいほど刺し込みやすいです。
小学生の頃に釣好きな親戚のおじさんから釣りを教わりのめり込み、一旦大学へ進学の時に辞めてしまったのですが40歳を過ぎて再び釣りに目覚めルアー釣りに没頭。アラフィフ世代のおっさんですがのんびり大好きな釣りを楽しむ中で自分なりに感じたこと誰かに話したくなる釣り道具のインプレや新たに手に入れた知識などシェアします。10年以上の調理師経験も生かして釣果メシも公開します。