ボトムバンプとは
ボトムバンプは、チヌ釣りやロックフィッシュ、バス釣り、トラウト釣りなど多くの釣り方に応用できる効果的なテクニックです。
この方法では、ロッドを上げたり下げたりしながらリトリーブ(巻き取り)を行い、ルアーを底にトントンと跳ねさせます。
通称ボトパンなどと呼ばれています。
まるでルアーが底をスキップしながら進むかのようなイメージで、スローに巻いても魚が食いつかない時に特に有効です。この動作により、ルアーが大きくアピールし、魚の注意を引きます。
主にジグヘッドやワームのフリーリグを使用するのが一般的ですが、シンキングミノーやバイブレーションルアーを使っても同様の効果が期待できます。
このテクニックをマスターすることで、釣果を大きく向上させることが可能です。
ボトムバンプのやり方
鋭く穂先を煽る
穂先(ティップ)に重心が掛かっていることを感じながら=穂先(ティップ)だけ曲がるのを感じながら
鋭く1回転に1度トンッと煽る。
【軽い力で鋭く】です。ここキモです!
跳ね上げる時にロッド全体を力いっぱい引くのではないです。トゥイッチよりもやや強めジャークやリフトよりも弱め。
力いっぱいロッドを煽ると違う釣り方になってしまいます。
そうするとボトムから少しだけ、10cm~15cmくらい浮き上がり
甲殻類や小魚が跳ねるように進んでくる姿を演出できます。
この動作を2.3回と止めるを繰り返します。
トンットンッスー(スーはフォールw)とか、トンットンットンッスーという感じで
一定のリズムでやってやるといいでしょう。
糸ふけ分だけ巻きとる
元の位置までロッドを戻しながら糸ふけをとる
このスーのときにロッドを元の位置に戻しながらロッドを煽ったときに出来た糸ふけ分だけ巻き取ります。
そこでいったんリトリーブを止めてしばらく待ちます。
この繰り返しです。
ボトムバンプのコツ
ここからはボトムバンプを上手にこなすための方法です。
初心者の人が最初に意識して欲しいものから順にコツをお伝えします。
必ずボトムまで着底
トンットンッスーでもトンットンットンッスーでもどちらでもよいですが、
このスーの糸ふけ分だけ巻きとったら終わりではないです!
このときフォールさせて1回毎にしっかりボトムまで着底させるのが最大のコツ!
もう一度リトリーブをやめてフォールさせてる時にボトムを感じることが肝心です!!
単にこのとき”止める”だけだと、トンットンッスーを繰り返している間にどんどんボトムから離れていってしまいます。
ま、それでも釣れることはあるんですけどね…。
この1回、1回しっかりボトムまで着底させたあと次にトンッと跳ねさせたときに食ってくることが多いです。
間に止めるを挟んでもOK!
しっかり着底を感じ取ったらそのままリトリーブを止めてしばらく放置してもいいです。
このときにワームだと流れやワーム自体の浮力によって微弱に動いているのでその場でアピールしていると思われ、
また、ボトムバンプして遠くにいた魚が近づいてきている時もあるので
一度止めて待っていると食ってくることも多々あります。
シンカーの重さは調整する
ルアーの種類や流れの速さなどによってこの跳ね上げる強さも変われば
いちばん大切なボトム着底までどれくらい待つかも変わってきます。
ルアーやリグのシンカーの重さ、トレブルフックかオフセットフックかフックの形状、またジグヘッドなのか
使っているルアーとそのときの潮の流れによっても異なります。
このときに底取りが難しく感じる場合は、シンカーの重さが軽いときが多いです。
そんなときは少し重たくしましょう。
チヌ釣りの場合5gなら7gに、7gでボトムがわかりにくい場合は10gにするとかで対応していきます。
ボトムバンプがやりやすいロッド
ボトムバンプがやりやすいロッドはティップが柔軟なロッドです。
軽い力で鋭くロッドを上に煽るのでティップが硬いロッドだと力の掛け加減が難しいと思います。
チヌ釣りの一般的なロッドの硬さのタイプでいうとメバリングロッドやチニングロッドのMLタイプなら最適!
もしくはエギングロッドやシーバスロッドのLタイプでの代用もできます。
使うシンカーの重さにもよりますがそれ以上だと硬すぎて代用は難しいかもしれません。
あ、10g以上の重たいシンカーを使う人はオフショアのライトジギング用のロッドなんかも
跳ねさせるために割といいかもしれません。
まとめ
ボトム(底)を狙う釣り方はズル引きだけではなく、このようにボトムバンプという釣り方もできます。
特にデイゲームでも光が差し込んでただ巻きだけだと見切られてしまうような状況でも
反射的に口を使わせるリアクションバイトを誘い出せるのです。
濁っていたり曇り空のときなどデイゲームでもただズル引きのほうが釣れるときもあります。
昨今のチヌ釣りではデイゲームに有効な釣り方です。これを機会に体得しておくと釣果アップが図れます。
小学生の頃に釣好きな親戚のおじさんから釣りを教わりのめり込み、一旦大学へ進学の時に辞めてしまったのですが40歳を過ぎて再び釣りに目覚めルアー釣りに没頭。アラフィフ世代のおっさんですがのんびり大好きな釣りを楽しむ中で自分なりに感じたこと誰かに話したくなる釣り道具のインプレや新たに手に入れた知識などシェアします。10年以上の調理師経験も生かして釣果メシも公開します。