ベイトリール初心者の方のために使い方を解説します。
ベイトリールはバス釣りで多用され広まりましたが、今ではソルトウォーターの世界でもシーバスやショアロックフィッシュゲームなどで使われるようになってきましたが、
スピニングに比べると扱いが難しく、基本的な投げ方や使い方にも慣れが必要で嫌煙されがちでした。
特にバックラッシュが多発するなど初心者の頃はトラブルがつきまといます。
そこで今回は初心者の方の為にベイトリールの使い方と、トラブルレスに練習ができて上達する方法をご紹介します。
ベイトリールの仕組み
これから始める人も、すでにベイトリールを使い始めているけどイマイチわからない人のためにこれから説明する使い方にも直結するベイトリールの仕組みをまず理解しましょう。
メカニカルブレーキ
まずはベイトリールの大きな特徴となるメカニカルブレーキです。どのベイトリールにもついています。
側面(ハンドル側)についている、スプールの回転を調節するものです。きつく締め込むほどにスプールが回らなくなる=ブレーキが掛かる状態になります。
このブレーキかかり具合でスプールの回転を調整する仕組みです。
マグネット(or遠心力)ブレーキの役割
メカニカルブレーキの他に、ダイワやシマノが取り入れている磁石を利用したマグネットブレーキや、
遠心力ブレーキ、デジタルに内臓のICが判断するDCなどのブレーキがあります。
これらはハンドルとは反対側の側面にあるダイヤル調節や、中に入っているマグネットのセットする数などでブレーキのかかり具合を自らの好みのセッティングに細かく調整ができるようになっています。
クラッチ
ベイトリール特有の機能にクラッチがあります。
スプール(ベイトリール本体)後方にあるボタンをカチッと音がするまで押すとスプールがフリーになりラインが放出される仕組みです。このことを「クラッチを切る」といいます。
クラッチを戻すときはハンドルを回すことで戻ります。ハンドルを回すととカチッと音がしてクラッチが上に戻ってきます。
ベイトリールのドラグ
ベイトリールにも、スピニングと同様に魚が掛かってからのラインの破断や、リールのギアへの負担を減らすためのドラグ機能が備わっています。
スタードラグと言われハンドルのすぐそばに着いている星形!?、ヒトデ型!?のような形をしたものを回して調整します。手前に回すと閉められ奥へ回すと緩みます。
あまりゆるゆるでもドラグが効きませんが、ベイトリールの特性上締め過ぎるとハンドルを回転させてもスプールが連動しなくなり巻き取らなくなくなります。この辺りはスピニングと違う事なので調整する際には注意が必要です。
僕の場合、クラッチを戻した状態のときにラインを手で強く引っ張った時に、ギィッーっとラインが出るくらいを目安に設定しています。
ベイトリール初心者が最初に使うライン選定
ベイトリールに使用するラインはフロロカーボンか、ソルトでは太めのPEラインになり、それぞれの釣り方によって使用するラインの太さ(号数)に違いがあるので、どの程度のものがいいかとかは言えないのですが、
ベイトリール初心者が使う場合のラインについてアドバイスできることが2つあります。
基本はフロロにしろ、PEラインにしろ、バックラッシュの原因にもなるゴワつくものや巻き癖がつきやすいものはやめた方がいいです。よりしなやかなものを選ぶようにすると良いです。
2つ目は、次の項目「バックラッシュを予防する方法」で紹介します▼
ベイトリール初心者がバックラッシュを予防する方法
最初はトラブル回避が先決
べイトリールには便利なブレーキ調節がついているので、これを初心者の練習に生かさない手はありません。
バックラッシュばかりが起こると、ライントラブルが勃発して練習どころではなくなります
バックラッシュの原因は、スプールに初速が付き過ぎてラインの放出量よりスプールの回転速度が上回ってしまうことで、スプールが空回り(逆回転)してしまい起こります。
これを防ぐためには勢いよく飛ばそうとしないことも大事ですが、そんなもの慣れるまでは初心者にはわかりにくいのが現状です。
もうひとつは調整でなんとか予防ができます。
バックラッシュが起きにくいブレーキ調節
まずは遠心力ブレーキやマグネットブレーキが装着されている場合、すべて最大に設定しておきます。
調整①
スプール内部のマグネットを全部使用、もしくは遠心力ブレーキのスイッチをすべてONにした上で、外部のダイヤルで調整できるものはダイヤルをMAXに合わせ最大にセット。
調整②
クラッチは戻したまま、一旦メカニカルブレーキを緩ませておいて、スプールを親指で押さえて左右に⇔動かしスプールが左右に振れなくなりピタッと止まるくらいの位置までメカニカルブレーキを締めていきます。
これで、3/8ozくらいのシンカーをラインに結んだ時に、クラッチを離しても落ちて行かないか、もしくはロッドを下に振らないと落ちていかない程度くらいにまでブレーキが掛かっている状態です。
これで一度キャストしてみてください。詰まった感じがして思いのほか飛ばないことがわかります。
しかし、これでバックラッシュしにくくなっています。というかほぼこれでバックラッシュは起こりません。
クラッチを切る→サミング→キャスト→サミング→クラッチを戻す。この一連の操作を覚えるときにバックラッシュがしにくくなります。
慣れてきたら最初の調整のメカニカルブレーキや、ダイヤルを少しずつ緩めていきクラッチを切ったときにシンカーの重みでス~ッと落ちていくようにすると少しずつ飛ばせるようになります。
バックラッシュを回避するラインの糸巻き量
ベイトリール初心者の方のラインの選定で出来るだけしなやかなラインを選ぶのがいいとお伝えしましたが、もう一つが糸巻き量です。
巻いているラインの量が多いほどスプールが重くなるために初速が付きやすくなってしまいます。
このためにベイトリール初心者の方は、糸巻き量を使用する最低限にしておくとバックラッシュを防げます。
ラインの太さや種類にもよりますが、バス釣りの場合50mほど巻いておけば十分、初心者の頃は事足ります。
バス釣り初心者向け使い方
キャストの練習方法
最初は飛ばさなくていい。投げるのではなく置きに行くイメージで
ベイトリールの釣りが初心者だたっとしても、スピニングは使ったことがある人が多いと思うので、スピニングのようにはじめから遠くへ飛ばそうと思わない方がいいです。
ベイトリールの扱いに慣れている人の多くは、ベイトでも70m超える飛距離を出せるアングラーもいますが、ベイトリール初心者の方は、はじめから遠くへ飛ばそうとしないほうが早く上達すると思っています。
せっかくのベイトリールですから、接近戦やピン撃ち精度の高さなどベイトリールの得意なことで自分の思うように使い倒せるようになることが先です!
勢いよく力まかせにフルキャストするのではなく、狙ったポイントにそっと置きに行くイメージでれんしゅうしていくと上達が早いです。
また、ベイトリールの投げ方やキャストの練習方法については、今度詳しく解説します。
小学生の頃に釣好きな親戚のおじさんから釣りを教わりのめり込み、一旦大学へ進学の時に辞めてしまったのですが40歳を過ぎて再び釣りに目覚めルアー釣りに没頭。アラフィフ世代のおっさんですがのんびり大好きな釣りを楽しむ中で自分なりに感じたこと誰かに話したくなる釣り道具のインプレや新たに手に入れた知識などシェアします。10年以上の調理師経験も生かして釣果メシも公開します。