釣った白身魚のムニエル、ワイン通やグルメもうなる!元料理人が伝える本格レシピ

釣った白身魚のムニエルの美味しさを引き出すには基本を忠実に守ることが美味しさの秘訣!

余分な粉をはたき落として粉臭さを残さずに、
たっぷりのバターをまわしかけながら焼くのがムニエルの基本。

魚のカリッと焼けた皮目のおいしさもまた格別。

たっぷりバターでつくるムニエルの付け合せにはやっぱりポテト!魚の旨味が入った焦がしバターを絡めながら食べるポテトのソテーも子供のおかずとしても喜ばれるしワイン通のグルメにもおすすめ!

ムニエルが適している釣りの対象魚

白身魚のムニエル・釣果メシ
ムニエルは魚が持つ本来の旨味とバターのミルキーな風味で頂く美味しい洋食料理です。

どんな魚でも出来ますが、ムニエルにして美味しさが増す魚は淡白な白身魚が適しています。

ムニエルにするのに適した白身の代表格のスズキやマス科の魚はもちろんチヌ(クロダイ)に、ショアジギングで釣れるヒラメやアコウ、適度な脂身のサワラなども適しています。

またみなさんが釣ってもほとんど逃がしてしまう赤エイもまた、フレンチやイタリアンなどでも頻繁にムニエルとして調理されることのある美味しい魚のひとつだということも覚えておいてください。

●スズキ
●ニジマスやイワナ
●ヒラメ
●真鯛
●チヌ(クロダイ)
●キジハタ(アコウ)
●赤エイ
●サワラ
●タラ

※ムニエルにおすすめ順

こちらではチヌ(クロダイ)を用いてムニエルの作り方をご紹介します。

釣り魚(白身魚)のムニエルのレシピ

●材料
・チヌ(クロダイ) 片身(カマ、腹骨つき) 約2人~3人前
・じゃが芋 大1個
・オリーブ油 大さじ1
・無塩バター 40g
・塩・こしょう 適量
・強力粉 適量
・レモン 1/2 (なければ市販の濃縮レモン果汁)
・パセリ みじん切り 適量

香ばしくバターのほんのり甘い香りが食欲をそそる料理レシピ

白身魚のムニエル
この章では片身を丸ごと使いました。

もちろん切り身でもいいし、見た目も豪快に作りたい場合は今回のように片身や釣ってきた魚の大きさに合わせて選ぶことも可網です!

チヌ(クロダイ)は片身に切り分けて、血合いやウロコなどが残らないように掃除します。

このときに余分な箇所のヒレの部分はハサミで切り落としておくとあとで邪魔になりません。

身のいちばん盛り上がっているところに包丁で切り目を入れる。結構深めでいいです。

これをしておくことで
中まで味が染みやすく火の通りを均一にする役目を果たしてくれます。

下味をつける

白身魚のムニエル・釣果メシ
余分な水分をキッチンペーパー等で拭き取ったら、塩・こしょうを振ります。

皮目(おもて)だけでなく、裏目にもしっかりと下味をつけておきます。

粉をはたく

白身魚のムニエル・釣果メシ
ここで強力粉を表面全体にまぶしていきます。このとき大事なのが粉がダマにならないようにすること。

全体にまぶすようにつけたらチヌ(クロダイ)を手に取り余分な粉をはたき落とします。

衣はできるだけ薄くして
身の旨味を封じ込めるためのものとして使います。

この時使う小麦粉は魚への吸着力がよく、油脂成分で火を通したときに表面がカリッと仕上る強力粉を用います。
プロの料理人もそうしています。

ただ薄力粉よりもお値段が高いし、パン作りなどされている方でないとほぼ使うことないので

ご家庭にある薄力粉で代用してもまったく問題ありません。

焼いて旨味を閉じ込め火を通す

白身魚のムニエル・釣果メシ
フライパンを強火で熱し、オリーブ油大さじ1杯を入れます。

フライパンが熱しきれていないと皮目がくっついてしまうので少し煙が立つまで熱してから、魚を入れます。

ムニエルに最初オリーブオイルを使用するのは、魚の身に完全に火を通し旨味を封じ込めるまでにバターの焦げを減らしバターの風味を生かすためです。

焦がしバター風味といわれる方法もありますが、完全に焦げてしまうとバターの油脂成分が分離してしまい焦げた部分が苦みとなって残ってしまいバターの風味が落ちてしまうのを防ぐためです。

バターの風味を乗せながら火を通す

白身魚のムニエル・釣果メシ
バターを固まりのまま入れます。

バターが全部溶けたら、裏返しにして表面全体を焼き固め、身の肉汁を閉じ込めます。

白身魚のムニエル・釣果メシ
そこで少し火を弱めて、まわりのバターをチヌ(クロダイ)全体にたっぷりとスプーンを使ってまわしかけながら火を通していきます。

この時点で甘~いなんとも香ばしいバターの香りが部屋中に広がります。

魚に8割がた火が通っていれば、このときバターを無駄に焦がさないために火を中火よりやや弱めにしておきます。

ここで手を抜かずに何度も繰り返しスプーンで周りのバターをすくってはかけて

バターの風味で包み込むようにして焼くのがポイントです。

付け合わせの準備


同時にこの段階で付け合せのポテトも用意しておきます。

あらかじめ皮付きのまま蒸しておきます。

私の場合はラップで包んで電子レンジでチン蒸しました。^^;

じゃがいもをソテーする

白身魚のムニエル・釣果メシ
魚が焼きあがったらチヌ(クロダイ)はお皿に移しておきます。

皮付きのまま予め蒸しておいたじゃが芋を皮のついたまま適当な大きさにスライスして、魚を焼いた後のフライパンに残った焼き汁(バター)でじゃが芋をソテーします。

このとき片面に軽く塩・こしょうをしておきます。

表面に焼き色が付く程度に焼けたら皿にチヌ(クロダイ)のムニエルとじゃがいもを添えるように盛り付けます。

酸味を加えバターソースを仕上げる


付け合せまで盛り付けたらそのまま間髪入れずに、熱したフライパンの上のバターに焦がし風味をつけてレモン汁を注ぎます。

ここでも私は代用品のレモン果汁を使いました…^^;

一気に酸味を加え、軽く塩・こしょうのバターソースに仕上げます。

付け合わせとたっぷりのバターをかけて完成!!

ここで皿に盛り付けたチヌ(クロダイ)とポテトにアツアツのバターソースを回しかけて、みじん切りのパセリを振ったら完成です☆!!
白身魚のムニエル・釣果メシ