ベイトリールでPEラインを使う場合のロングリーダーにすることのメリット

僕はベイトリールでロングリーダーをおすすめしています。

まだご存じではない方のためにロングリーダーとはいったいなんぞやから、

することで得られるメリットとデメリットとロングリーダーが向いている釣り種ごとの長さの目安をお伝えします。

ベイトリールに最適なロングリーダー

ロングリーダー
昨今ではソルトゲームでベイトリールを使うことも増え同じくしてベイトでPEラインを用いることも増えてきました。

そのような中で僕がここ1,2年の間に取り入れたタックルセッティングの中で

一押しなのがロングリーダーです!!

ベイトでPEラインを使う時に相性がよく上手に使えばPEラインの欠点をしっかりカバーしてくれます。

 

懸念される飛距離はほぼ問題なし

ロングリーダーと聞いて一度も試したことのない方は

「長くなったとき、複数のガイドに巻かれるのでは…。飛距離が…」などなどイメージされることと思います。

実際僕自身も最初そう思っていました。

ただやってみるとまったく気にならなくなりした。

オフショアのタイラバやヒラマサのキャスティングゲームでもリーダーは2ヒロ(約2~3m)はとります。

それと何ら変わらないことをショアでもやっちゃう!というだけのことなのです。

太いPE5号を例にしても、リーダー組んでもノット部分で線形が太くてもは2、3ミリがいいところでしょう。

ガイドの径が2ミリ!?っていうくらい小さいガイドはありえないのでガイドに引っ掛かるとしてもそれほど飛距離に差は出ません。

 

スピニングの場合のデメリット

スピニングの場合、長過ぎ(リールからトップガイドまでの長さよりも長い場合)だと、

ノットの部分を超えてリーダーまでもスプールに巻きこんでしまうので

ライン放出が重たくなってしまい飛距離が伸びないこともあります。

ベイトリールの場合だとリーダーを4,5m取ってもスプールの回転方向とラインの放出方向が同じなためほとんど問題になりません。

スピニングではライトジギングの最近流行してるブレードジギングのほかオフショアのキャスティングゲームで根擦れ防止のために2ヒロくらい(約3m)まででしょう。

キャスティングしないバーチカルな釣りの場合なら気にしなくていいです。…といよりバーチカルな釣りをすときは

そもそもスピニングよりベイトのほうが向いています。

ここからはロングリーダーにすることのメリットとデメリットを解説していきます

ロングリーダーのメリット

ロングリーダーのメリット
では先にロングリーダーのメリットから。

 

感度を補填

PEはほかのフロロカーボンやナイロンと比べても、比重がたいへん軽く浮きやすく、

あまり軽いリグやルアーの際に細いPEだと沈まずに水面を這ったままの状態になってしまうこともあり、

ラインが一直線に張らずに、水中から水面直下で弛んだ状態になってしまいます。

そのような状態だとバイトがあっても確実に感度が落ちてしまうのです。

ですがロングリーダーにすることでPEよりも比重のある長いリーダーが先に沈んでアングラーを支点とする

ルアーまでの距離間でラインを張ることができ感度が上がります。

これはフォール中のバイトなどに顕著に現れます。

 

沈下速度がアップ

先の比重に関わることに沈下速度がアップします。

ラインの先端から取った長さ分だけメインPEラインよりも比重のあるリーダーを長く取っているわけですから

当然ロングリーダーにすることで沈下速度は素早く沈むようになります。

底取りしてからやる、タイラバ、テンヤ、ジギングなどの釣りでは

この速い沈下速度はかなり大きなメリットとなり得ます。

 

高切れ防止

長いほど直線強力のクッションになる!
僕がロングリーダーのことを知るきっかけになったのがこのメリットです。

スピニングでもヒラマサのキャスティングなどではリーダーは2ヒロ(2~3m)くらい取るのが一般的です。

それは根ズレ防止のためですがヒラマサ相手の重たいプラグをフルキャストを繰り返す釣りなので

重たいものを何度もキャストを繰り返しているとPEラインが弱くなってきて高切れが起こりやすくなります。

しかしロングリーダーにしているのでそれがPEラインへの負担を軽減させるためのクッションの役割を果たしてもいるのです。

PEラインよりもある程度伸びるフロロやナイロンのリーダーを長く取ることで

このクッションの役割が大きく作用するようになります。

 

リーダー交換頻度が減る

ロングリーダーにした際に意外にも後から気づく大きなメリットがあるんです!

通常のリーダーの長さだと釣り種によって多少の違いがあれど30cm~矢引き(70~80cm)です。

それだとリーダー自体は損傷がなくてもルアーやスナップを結び変えている毎に短くなるのも早くなり

少し短くなった時点でノットを組み直す必要が出てきます。

ですがロングリーダーの場合は何度かルアーとの結束を繰り返しても元々が長さを取ってあるので

結びコブほどの長さずつカットしたとしても長く持ちます。

リーダーを組み替える頻度が少なくなるので結果として財布にも優しくなります。

ロングリーダーの唯一のデメリット

ロングリーダーにするとどうしても長さが長い分だけ

一般的な短いリーダーの時のように垂らしをとるときにガイドの外にノットを出すことが出来なくなるので

ノット組んだ結び目がガイドを通過する回数が増えてしまい、ノットが何度もガイドに擦れて劣化しやすくなってしまうことが挙げられます。

これまでの僕の実釣経験でいうとそこまで重要視するような印象はないですが、

ノットの結びコブ付近を頻繁にチェックする癖をつけることをおすすめします。

ベイトでロングリーダーにするときの目安

ここからは僕自身が実際にやったことのある釣り種においてロングリーダーにする際の

PEラインの太さとリーダーの長さの目安を記しておきます。

 

シーバス、バス釣りのビッグベイト

僕自身がいちばんロングリーダーの恩恵を感じているのがこれ。
ベイトタックルでのビッグベイトゲームにおいてロングリーダーはかなりおすすめです。


・PE3号~4号
・ナイロンリーダー:35~50lb 3~5m

 

ライトロック、チニング

カサゴや小型のアイナメやチヌ釣りなど根の粗い場所を攻めるときにもロングリーダーはおすすめです。


・PE0.6号
・フロロカーボンリーダー:14lb 1ヒロ(約1.5m)~2m

 

フラットフィッシュ

ヒラメ、マゴチなどフラットフィッシュの場合


・PE1号
・フロロカーボンリーダー:22~25lb 1ヒロ(約1.5m)~2ヒロ(約3m)

 

ライトジギングでのブレードジギング

サワラやブリなどを対象にしたブレードジギングの場合


・PE1.5号
・フロロまたはナイロンリーダー:35lb 2ヒロ(約3m)