プラグルアーに使われるトレブルフックを中心としたフックを交換するだけでさまざまな目的にあった利点が得られるフックチューンの方法を解説いたします。
もう少しプラグのアピールを抑えたい…や、もっと浮かせたいまたは潜らせたいなど変えたいこととそのやり方についてお伝えします。
フックチューンとは
ここで言うフックチューンとはプラグルアーをはじめとするハードベイトの本来購入時に搭載されているフックではなく、
サイズや形状(タイプ)を変えて付け替えることで、ルアーが持つ本来のアクションとは異なるアピール方法や違った性能を引き出したり、追加するやり方です。
フックチューンの方法
速度を落としたいとか、アクションを抑え気味にしたいとかスローリトリーブでも動くようにさせるなど目的によってチューニングの仕方も当然違います。
ここからそれぞれの目的ごとにフックチューンのやり方を解説していきます。
掛けやすくする
フックを刺さりやすいフックに交換する方法には3つのやり方があります。
ざっくり言うと
●針先を追従させるために遊動的なシングルまたはツインフックに交換する。
●そもそも針先が鋭利なフックを選ぶ。
タイプを変更する
まず一つ目はトレブルフックの場合、フックを刺さりやすいRB(ラウンド)タイプのストレートポイントに付け替える方法です。
元のルアーに付属されているフックがRBでない場合に活用できる簡単な方法です。初期のサイズと同サイズでタイプだけ変更を行います。
がまかつ RB-MH
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シングルまたはツインに交換する
2つ目はアタリがあっても掛けれなかったり、掛けてもバラシの原因にもなってしまう、フックの中心点から力の掛かる針先のズレを予防するために、
遊動的に針先が自由に動きやすいシングルフックまたはツインフックに交換します。
暴れ狂う魚の口元に刺さったままの状態で針先の向きが、魚の動きに追従するためフッキング率とキャッチ率がアップします。
針先が鋭利なフックを選ぶ
すべてのフックの先は単にまっすぐ尖っているように見えますが、
そもそもフックの刺さりやすさにはメーカーごとの研磨技術やコーティングのやり方によって、若干の違いがあります。
針先が鋭利につくられたフックを選ぶだけでも刺さりやすさはかなり違ってきます。
ダイワ Dトレブルフック SS VP
3R(ラウンドベンド)と4S(スプロートベンド)があります。
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シャローチューン
ルアーの持つ本来の浮力よりも浮力を持たせて、もう少しレンジを上げたい場合はフックのサイズを一段落とします。
#4であれば#5(なければまたは#6)に変更します。
これくらいの替え幅であれば本来のアクションを損なうことなくシャローチューンにすることができます。
シンキングチューン
もっと潜らせたいという場合には、フックサイズを1つ~2つ上くらいまでアップして付け替えます。
これに伴ってリングのサイズも大きくしていってください。
フックとリングのサイズアップによって単純に重さが増してレンジが入るようになります。
またフックサイズが大きくなることで大型魚への対処がしやすくなります。
3連フックなどの場合単にサイズを大きくするとフック同士が絡みやすくなったりするので、真ん中だけ抜いてフック同士の干渉を防ぐなどするとよいです。
ただし…ルアーによってはフックのサイズを大きくすることでルアーがバランスを崩し本来のアクションが得られず動きが破綻してしまう恐れもあるので注意しましょう。
良く調べてみて、ご自身の責任のもとにおいてなさってください。
ローアピールにする
派手なウォブリングをするクランクや、強い波動を起こすバイブレーションなどを、ほんの少しアピールを控えめにしたいときには
フックのサイズを一段アップすると、動くピッチが狭くなるなどローアピール化できます。波動が強いルアーほど効果が高いです。
ローアピールにするくらいなら最初から、ほかのローリング系ミノーやシンペンにすればいいのではないかと思うでしょうが、
それとは違うんですよ!!
その間というか、そこまで極端に変更させずに微妙なアクションコントロールをフックで行います。
小学生の頃に釣好きな親戚のおじさんから釣りを教わりのめり込み、一旦大学へ進学の時に辞めてしまったのですが40歳を過ぎて再び釣りに目覚めルアー釣りに没頭。アラフィフ世代のおっさんですがのんびり大好きな釣りを楽しむ中で自分なりに感じたこと誰かに話したくなる釣り道具のインプレや新たに手に入れた知識などシェアします。10年以上の調理師経験も生かして釣果メシも公開します。