シーバスが釣れる時間帯について解説します。
シーバスをはじめると潮周りや天候あんどあらゆる面を考えてもっとも釣果が出やすい時間を狙っていくこと思います。
けど初心者の場合中々その予測がバッチリ当たることは少なく迷うこともあり難解です。
釣れる時間はその場所やその時の天候などの状況ももちろん左右されますし地域性も大きく影響します。
そんな時にヒントとなるシーバスが釣れる時間帯を絞って見つけやすくするための定説や関連性のあるあらゆる要因から目安をお伝えします。
シーバスが釣れやすい時間帯
時間帯と一言でいってもその場所の地域ごとの水流の有無やメインになるベイトの種類によっても釣りやすくなる時間帯は異なる
まずは目安となる基本的に釣れると言われる時間帯の定説を以下にまとめた以下をご覧ください。
シーバスは夜の方が釣れる
シーバス釣りにおいて、夜が釣れやすい時間帯だというのは今も昔も変わらない定説です。日が沈んで暗くなると、シーバスは活発に動き出し、その結果、ナイトゲームでの釣果が期待できるのです。特に梅雨の時期やその前後、雨の影響で水温が適温に保たれ、水が少し濁るといった条件が揃うと、昼間でも釣れることがあります。秋冬にはベイト(小魚)が大きくなり、シーバスが積極的に捕食行動を始めるため、デイゲームでもヒットする可能性が高まりますが、それでもやはり夜の方が釣りやすいのは間違いありません。
シーバスの歴史を振り返っても、デイゲームが主流になったのはここ10数年の話です。それまでは「シーバスは夜にしか釣れない」という考え方が一般的でした。このため、ナイトゲームの方がシーバスが釣れやすいことは昔から認識されていた事実です。
もちろん、昼間に全く釣れないわけではありませんが、釣りやすさという観点から見れば、夜の時間帯が圧倒的に有利だということは多くのアングラーにとって共通の認識です。ナイトゲームを楽しみながら、大物のシーバスを狙ってみるのも良いかもしれません。
データでは○○の時間の○○の潮時
現時点で、抽出された全バースト行動と潮汐の関係を見たところ、
相対的に下げ潮時、とくに夜間の下げ潮時に
多くのバースト行動が生じていることがわかった。
出典:平成23年度 バイオロギングの沿岸域総合管理への適用に関する調査研究報告書
シーバスが釣れやすい時間帯についての研究では、興味深いデータが報告されています。野生のシーバスに行動記録用の電子端末、データロガーを装着して行った生態観察の結果、シーバスが1日の中で最も活発に捕食行動を行うのは「夕マズメ」(夕方の薄暗くなり始める時間帯)であることが判明しました。この時間帯は、日が沈みかける瞬間から徐々に暗くなるまでの短い時間を指します。
さらに、この観察研究では、夕マズメの「下げ潮」のタイミングでシーバスの捕食行動が特に活発であったこともわかっています。潮の動きとシーバスの動向には強い関連があることが示され、これらの要素がシーバス釣りにおいて重要なファクターであると考えられています。
これらのデータが偶然の産物なのか、それとも確信できるものなのかは釣り人個人の判断に委ねられますが、この観察は1日や数日といった短期的なものではなく、長期にわたって行われた信頼性の高い研究結果であることは確かです。ですから、夕マズメの下げ潮がシーバス釣りの絶好のタイミングであると考えるのは自然なことです。
ただし、単にデータだけに頼るのではなく、天候やその場所の状況、その他の条件も考慮しつつ、最適な釣り時間を見極めることが大切です。
時間と潮時=潮位も大事
潮位が低い方が魚との距離が近くなる!?
シーバスが釣れやすい時間帯について考える際、時間と同じくらい重要なのが「潮位」だと私は感じています。特に、オカッパリ(岸からの釣り)でシーバスを狙う際は、魚との距離が近いほどルアーに気づかせやすくなります。そのため、多くのシーバスハンターが上げ潮のタイミングでもウェーディング(立ち込み釣り)を行い、魚との距離を縮める努力をしています。
潮の動き、特に下げ潮もシーバス釣りに大きく影響します。低い潮位でシーバスを狙う際は、下げ潮が進む5分目からド干潮までのタイミングが有効です。また、ド干潮からの上げ潮のタイミングも見逃せません。このタイミングでは、ベイトフィッシュ(シーバスの餌となる小魚)とともにシーバスも上がってくるため、早い段階でヒットのチャンスが増します。
潮の動きや時間帯を理解し、魚との距離をコントロールすることで、シーバス釣りの成功率は格段に上がるはずです。
ウェーディングで釣る際は、潮位に特に気を配ることが重要です。護岸の敷石が隠れるくらいまで潮位が上がり、腰骨より少し下まで達したら、引き上げ(納竿)の合図です。
潮位が高くなると、帰りの道のりが危うくなるので陸へあがれるギリギリのタイミングで納竿することが安全確保に繋がります。
日中でも釣れやすくなる時期もある
梅雨前後や晩秋から冬にかけてはデイゲームでも釣れる確率アップ
シーバスが釣れやすい時間帯についてまとめると、日が落ちる夕方から夜にかけての時間帯が最も釣果を期待できることが確かです。夜の方がシーバスが活発に動き、釣りやすい状況になるため、確実に釣果を上げたい場合にはナイトゲームが無難だと言えます。
しかし、だからといってデイゲーム(昼間の釣り)が全く釣れないわけではありません。時期によっては、日中でもシーバスが釣れやすくなることがあるのです。
例えば、5月中旬から7月頃の梅雨の時期前後は、雨が多く水温が適度に保たれ、さらに水が少し濁るため、日中でもシーバスが反応しやすくなります。この時期にはデイゲームでも十分に釣果が期待できるでしょう。
また、晩秋から冬にかけては、シーバスが産卵に備えてエサを積極的に食べ始める時期です。このタイミングでは、大きなサイズのシーバスが日中でも活発にエサを追うため、デイゲームでもチャンスが増えます。この時期には、ミノーやシンキングペンシルなど、やや大きめでアクションの派手なルアーが特に効果を発揮します。昼間でもこうしたルアーを使うことで、シーバスの興味を引きやすくなるのです。
総じて、シーバス釣りは夜が有利ですが、季節や環境条件に応じて日中でも釣果を上げることができることを覚えておくと、釣りの幅が広がります。
シーバスが釣れやすい時間帯まとめ
ここまでをざっくりまとめると
●最も捕食行動が活発になる時間は夕マズメの下げ潮というデータもあり
●時間とともに”潮時”も大切。下げ5分~ド干潮までorド干潮から上げ潮
▲梅雨時期前後や晩秋はデイゲームでも釣れやすくなることがある
シーバスが釣れやすい時間帯について、これまで定説とその要因を解説してきました。いかがだったでしょうか?
夕方から夜にかけてが釣果の期待できる時間帯であることや、潮位や天候などが大きく影響することを説明しましたが、実際には地域ごとの特性、ポイントの地形や水の流れ、ベイト(小魚)の種類によって、釣れる時間帯は異なります。
同じポイントでも、気温や水温、天候が似ている状況下でも、ベイトとともに入ってくるシーバスのタイミングが全く異なる日もあります。釣りには自然の変化が伴うため、毎回同じ結果が得られるわけではありません。
しかし、これまで紹介した定説や信頼できるデータを理解しておくことで、自分がよく行くフィールドに置き換えて考える際、釣りやすい時間帯を絞り込むことができるでしょう。
地域の特性やその日の条件を加味しつつ、これらの情報を活用して、より効率的にシーバスを狙える時間帯を見極めてください。頭に入れておけば、どのポイントでも応用でき、釣果を上げるための大きな助けとなるはずです。
小学生の頃に釣好きな親戚のおじさんから釣りを教わりのめり込み、一旦大学へ進学の時に辞めてしまったのですが40歳を過ぎて再び釣りに目覚めルアー釣りに没頭。アラフィフ世代のおっさんですがのんびり大好きな釣りを楽しむ中で自分なりに感じたこと誰かに話したくなる釣り道具のインプレや新たに手に入れた知識などシェアします。10年以上の調理師経験も生かして釣果メシも公開します。